10月15日午前10時より

          熊野大社には多くのお祭がありますが、これらのなかで最も
          有名で、熊野大社の特色がよく表れているお祭がこの「鑽火祭」
          です。この日は、出雲大社の宮司が「古伝新嘗祭」に使用する
          燧臼、燧杵を受け取るために熊野大社を訪れます。この燧臼、
          燧杵を毎年熊野大社から授けることになっています。
          この授け渡す儀を「亀太夫神事」と呼ばれ、出雲大社が納める
          餅の出来ばえについて苦情を口やかましく言い立てる変わった
          神事です。
          その後出雲大社の宮司によって「百番の舞」が舞われます。この
          とき伶人によって琴板という楽器を打ち鳴らしながら神楽歌を歌います。
          前半半分は「アアアア、ウンウン」ととなえ、後半半分は「皇神を
          良き日にまつりし明日よりは、あけの衣を褻衣にせん」と歌います。
          「百番の舞」が終わると國造が退出し、神事が終わります。

臼・杵について

参進の様子 亀太夫神事
出雲國造の百番の舞